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Google Workspaceの自動化:Gemini CLIによるドキュメント&ドライブ管理ガイド

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Gemini CLIがローカルマシンで強力なツールであることはすでにご存知ですが、その力をクラウドにまで広げられたらどうでしょう?Googleドキュメント、スプレッドシート、ドライブのファイルをターミナルから直接管理できるとしたら?

このガイドでは、まさにその方法をご紹介します。Gemini CLIをスマートなスクリプトジェネレーターとして使用し、Google Workspaceを自動化する高度なテクニックを探ります。Gemini CLIでのスクリプト作成が初めての場合は、シンプルで強力なシェルスクリプトの作成の基本をカバーしている究極の自動化ガイドから始めることをお勧めします。

コアコンセプト:スクリプトの生成

Gemini CLIにはgemini list-docsのような組み込みコマンドはありません。代わりに、その強力なコード生成機能を利用して、Google Cloud SDK (gcloud) のようなGoogle独自の公式ツールを活用するスクリプト(例:Pythonやシェルコマンド)を作成します。

このアプローチは無限に柔軟であるため、非常に強力です。タスクを説明できれば、それを実行するスクリプトを生成できます。

前提条件

これは、いくつかの概念を基礎とした高度なチュートリアルです:

  1. Gemini CLIがインストールされていること: 動作する設定が必要です。始めたばかりの場合は、WindowsとLinuxにGemini CLIをインストールするための究極のガイドに従ってセットアップしてください。
  2. Google Cloud SDK (gcloud): これはGoogle Cloudの公式CLIです。Googleサービスでの認証と対話に不可欠です。まだ持っていない場合は、gcloud CLIをインストールしてください。
  3. API権限: Google Cloudプロジェクトで、使用したいAPI(例:Google Drive API、Google Docs API)を有効にする必要があります。

ユースケース1:任意のGoogleドキュメントを要約する

Googleドキュメントに長いプロジェクト提案書があり、簡単な要約が必要だとしましょう。

ステップ1:ドキュメントのテキストをエクスポートする

まず、ドキュメントのIDが必要です。これはURLに含まれる長い文字列です:https://docs.google.com/document/d/DOCUMENT_ID/edit

Google Drive APIには簡単な「テキストとしてエクスポート」のgcloudコマンドがないため、Geminiにスクリプトを書いてもらいましょう。

プロンプト:

gemini "与えられたDOCUMENT_IDを持つGoogleドキュメントのテキストコンテンツをエクスポートするPythonスクリプトを書いてください。スクリプトはデフォルトのアプリケーション資格情報を使用して認証する必要があります。"

これによりPythonスクリプトが得られます。export_doc.pyとして保存してください。

ステップ2:コンテンツをGeminiにパイプして要約する

これで、新しいスクリプトとGemini CLIを単一の強力なコマンドチェーンに組み合わせることができます:

python export_doc.py YOUR_DOCUMENT_ID | gemini "このドキュメントの要点を箇条書きで要約してください。"

ターミナルから任意のGoogleドキュメントを要約する自動化されたワークフローが完成しました!

ユースケース2:Googleドライブをクリーンアップするスクリプトを生成する

この方法の真の力が発揮されるのはここです。Googleドライブを散らかしている、古くて大きなファイルを見つけたいと想像してみてください。

プロンプト:

gemini "私のドライブ内でサイズが500MBを超え、過去2年間に閲覧も変更もされていないすべてのファイルを見つけるPythonスクリプトを書いてください。ファイル名とサイズのリストを出力する必要があります。大きなファイルリストのページネーションを処理するようにしてください。"

結果のスクリプト(例:find_old_files.py)を保存し、python find_old_files.pyで実行します。Gemini CLIは、あなたの正確なニーズに合わせてカスタムツールを作成する専門プログラマーとして機能しました。

このアプローチがゲームチェンジャーである理由

Gemini CLIをスクリプトを生成する「メタツール」として使用することで、定義済みのコマンドセットに制限されません。ドライブ内のファイルの一括名前変更から、一連のGoogleスプレッドシートからのデータ抽出まで、Google Workspace内のほぼすべてのタスクを自動化できます。

このワークフローは、コマンドラインを真のAI搭載コマンドセンターに変え、想像できるあらゆるカスタム自動化タスクに取り組む準備を整えます。

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